ヴィンテージジーンズ 用語辞典

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1 赤タブ / レッドタブ
〈リーバイス〉製ジーンズの右バックポケットの左側に縫い付けられている、赤地の小さなタグのこと。その名はもとより、取り付け位置も商標登録されており、他社のものは一般名称である「ピスネーム」と呼ぶのが正解。ちなみに織り込まれているブランド名が大文字の場合は“ビッグE ”、小文字は “ スモールe ” と区別され、ヴィンテージ古着の世界では年代判別の基準にもなる。モデルの違うものではオレンジタブ、ホワイトタブ、シルバータブなども存在する。時代によりレーヨン素材からポリエステル素材へと変わっていく。
2 赤耳
デニム地の両端の耳部分をいう。英語ではセルビッジと呼ばれ旧型の織機でデニム地を織る際、生地末端のホツレを無くすために付けられたもの。特にリーバイスのものは赤いステッテが付けられていることから、通称「赤耳」とよばれる。1986年に消滅するまで継続され、VINTAGEを語る上で欠かせないディテールでもある。
3 アタリ
デニム特有の色落ちの一種であり、繰り返しの着用や洗濯によって生地の表面が擦れ、糸の芯にある白い繊維があらわになった状態を指す俗称。ポケット口やサイドシームなど要所に見られ、穿き込まれたジーンズならではの味わい深い表情をもたらしてくれる。例えば、裏側のセルビッジに当たって現れたライン状の色落ちは「セルビッジのアタリ」と言う。パッカリングもその一種
4 ヴィンテージ
元々は当たり年のワインや醸造年を指す言葉であったが、転じて“ 年代モノ、古くて価値が高い ” といった意味で広く使われるように。こと〈リーバイス〉のジーンズでは、セルビッジ付きの生地が使われていた1980年代前半までの生産品をヴィンテージとするのがファンの共通認識。しかし昨今では1990年代2000年代初頭の物を年代物として評価されるものも出てきている。
5 ウエストバンド
ウエスト周りの帯状のパーツをウエストバンドと呼ぶ。リーバイスデニムの’30年代後半になると、この下側部分はチェーンステッチで縫製されるが、上部はシングルステッチ縫製のままで、’60年代後半から上部もチェーンステッチになる。
6 オンス
ヤード・ポンド法における質量の単位で、1オンスは約28.3g、記号は「oz」で示される。ジーンズでは生地の重量を表すために用いられ、パンツ1本あたりではなく、1平方ヤードの重さを指す。10~14オンスが一般的とされ、オンスの重い厚みのあるデニムを「ヘビーオンス」、軽くて薄いデニムを「ライトオンス」と呼ぶ。 
7 コインポケット
その昔は懐中時計を入れていたと言われるコインポケット。両サイドのリベット留めは、大抵のモデルが第二次大戦期のみ廃止されたが、戦後に復活。ポケット口には’60年代くらいまでセルビッジ付きが多い。ベルトループのない時代はコインポケットも高めに縫い付けられていた。
8 コーンミルズ
アメリカを代表するデニムミル。1915年より〈リーバイス〉のサプライヤーを務め、ヴィンテージと呼ばれる時代の生地を実際に生産していたことから、デニムファンの間では信頼の名門メーカーとして一目置かれている。現在は「コーンデニム」と社名を改め、多くのブランドにデニム生地を供給。
9 シャトル織機
日本では旧力織機などといわれるセルビッジ(先述)付きのデニム生地を織る織機であり、ヴィンテージと呼ばれる時代の生地を実際に製織していた織機である。
より効率的に大量生産できる最新の革新織機と比べ、生地幅は約半分、スピードも1/6ほどと著しく生産性が低く、かつ現在は製造されていない年代モノの機械のためトラブルは日常茶飯事、また日々のメンテナンスや調整も不可欠と非常に手間暇を要する。
しかし、ヴィンテージならではの魅力である不均一なザラつきのある風合いや粗野な表情は、力織機でしか表現できないことから、希少で価値あるものとしてデニムファンから高く評価されている。
10 ステッチ
シングルステッチ、チェーンステッチなど縫い目のことを言う。1920年代までは、ジーンズの縫製は上のような本縫い(シングルステッチ)だった。その後大量生産化に伴い、ヨークやインシームなどで巻き縫いが採用され、チェーンステッチが使われるように。裾もチェーンに変更された。 ステッチの運針や縫い糸の素材により年代判別の一つの証拠となるポイントでもある。
11 セルビッジ
デニム生地の耳のこと。平織りの「平耳」、綾織りの「綾耳」、耳のないロック留めがある。平耳は戦前に多く見られる。赤耳もセルヴィッチの一種であり別色の耳なども存在する1960年代以降、デニムの生地幅が広くなり、耳の無い生地端にロック留めを施すようになった。
12 タテ落ち
穿き込み&繰り返しの洗濯により、生地表面のタテ糸が擦れ、インディゴ染料が少しずつ抜け、タテ方向に線状の色落ちが現れた状態。
ムラ糸を用い、均一に織ることができなかった旧式の力織機(後述)で製造したデニム生地に見られる特有の表情であり、均一に大量生産できる現代の革新織機による生地では得られない。
ヴィンテージ及び、その素材感を再現したジーンズの醍醐味であると同時に、“格好いい色落ち ” の基準とされている。
13 チェーンステッチ
縫製の裏側が鎖状になったステッチの名称。洗濯をすると縫製糸の縮みによってステッチの目がギュッと詰まり、生地との縮率の違いから迫力のあるパッカリング(後述)が現れ、結果としてメリハリの効いたアタリを生み出す。
そのためヴィンテージタイプなど味わいを大切にしたいジーンズを丈上げする場合は、裾をチェーンステッチで縫うのがよしとされ、専門店や一部こだわりショップで受け付けてもらえる。
14 トップボタン
ウエストバンドの中央にあるボタンをトップボタンと呼ぶ。一般的にはこのボタンにはブランドロゴが入っているが、大戦期のモデルには当時の既製品である無地や月桂樹柄などのボタンが使用されたものも存在する。古い年代の物では鉄製のボタンになり、現代まで残ったヴィンテージの物を見ると多くがさび付きエイジングされて発見されるものが多くある。
15 パッカリング
洗濯をすることで生地&縫製糸の縮率の違いから引きつりや歪みが生じ、シワが連続して寄った凸凹の状態のこと。凸部分は擦れやすく、より色落ちしやすくなるため、そこにコントラストが生まれ、立体感のある豊かな表情がもたらされる。
ジーンズではポケット口やヒップのヨーク、裾口など要所に現れるが、とくにチェーンステッチ(先述)で縫われた箇所ほど迫力のあるパッカリングが刻まれる。
16 バックシンチ
リーバイスに限らず、ほぼ全てのバックシンチが第二次大戦期に姿を消した。これはもともとサスペンダーで吊っていた時代のウエストサイズ調整用。デニムジャケットでは50年代までデザインは残っていくが車のシートなどを傷つけるという理由から針刺しではなくなっていく。
17 バックポケット
お尻の位置にあるポケットのこと。バックポケットの両サイドを外からリベット留めした仕様は、リーバイスは1936年に廃止。多くのワークパンツも1950年頃には廃止した。そのため、この有無によってある程度の製造年代を推測できるポイントとなる。バックパケットのステッチのデザインで各ブランドの個性がでる大事なポイントでもある。
18 パッチ
ウエストバンドの後ろ側に取り付けられた、ブランドや型番などの情報が刻まれたパッチのこと(革製のものは革パッチとも)。ネームラベルの素材は、ブランドによって様々だが、高級ブランドは革製のものが多かった。最も参考にされているリーバイスは、1950年代半ばに革製から紙製に変更。革製だった時代、廉価モデルには下の布製ラベルが付属した。現在は牛革パッチが主流であるが当時はディアスキンが使われていた時代もある。
19 ヒゲ
ジーンズの股から太腿に掛けて、線状に広がった穿き込みジワの色落ちを指す俗称。そのカタチが、動物の頰ヒゲに見えることが名の由来。これに対し、膝裏に現れる色落ちを “ ハチノス ” とも呼ばれ良きコントラストの色落ちであるヴィンテージは高値で取引される基準ともなる
20 フロントフライ
前身頃の生地が重なる部分をフロントフライと呼ぶが、ジーンズにはボタンフライ、またはジッパーフライの2種類が存在する。一般的には生機キバタ(洗うと縮む)デニムは前者、防縮加工デニムは後者が多い。なぜなら生地が縮むと、ジッパーが噛み合わずに破損してしまうため。
21 ベルトループ
その名の通り、ベルトを通す輪っか状の部分を指す。1920年代ころからベルトが普及し始めたことで、ジーンズにもベルトループが付けられた。
22 ポケットスレーキ
ポケットの内布のことで、第二次大戦期は物資が不足したことから生成りコットンツイル生地ではなく、様々な生地で代用された。珍品ではデニムやネル、ヘリンボーンなどがある。この部分のリベット裏側が銅のものほど旧く、リーバイスでは1960年代前半まで使われていた。
23 リベット
リベット留めによる補強は、1873年に特許を取得した、いわばジーンズを象徴するものでありリーバイスブランドが労働者に広く愛されることになったのもリベットによるポケットの強度であった。当初は平たく中央に叩いた痕のある形状だった。リーバイスはこの刻印である程度の年代判別ができる。
24 隠しリベット
隠しリベットは、1937年から1966年まで採用された仕様です。これ以降から、バータックが採用されて、この隠しリベットは歴史の産物になりました
25 股リベット
第二次世界大戦期までは、リーバイスに限らず多くのメーカーのジーンズやワークパンツの股にリベット補強が施されていた。その後、物資統制によって廃止され、1960年代頃からカンヌキ留めによる補強がなされた。
26 赤タブ / レッドタブ
〈リーバイス〉製ジーンズの右バックポケットの左側に縫い付けられている、赤地の小さなタグのこと。その名はもとより、取り付け位置も商標登録されており、他社のものは一般名称である「ピスネーム」と呼ぶのが正解。ちなみに織り込まれているブランド名が大文字の場合は“ビッグE ”、小文字は “ スモールe ” と区別され、ヴィンテージ古着の世界では年代判別の基準にもなる。またシリーズごとに色分けがあり、オレンジタブ、ホワイトタブ、シルバータブなども存在。
27 赤耳
デニム地の両端耳部分をいう。旧型織機デニム地を織る際、生地末端ホツレ無くすために付けられたもの。特にリーバイスのものは赤いステッチが付けられていることから、通称「赤耳」とよばれる1986年消滅するまで継続され、VINTAGEを語る上で欠かせないディテールでもある。
28 綿糸
文字通り綿の糸。1960年代後半までリーバイスのジーンズの縫製糸に使われていたとされる。本体の色落ちとともに縫製糸も色落ちし変化してくれる。現在の主流はスパン糸がほとんど。綿の糸で縫うことで洗いこむごとに糸がしまり良いパッカリングがでてくる。
29 501XX
1890年に初めてロットナンバーをつけられた以来、時代とともにデザイン、生地、シルエット、縫製仕様など少しづつ変化しながら1967年頃まで続くヴィンテージの永久定番。
デニム好きな誰もが一度は穿きたいと思わせる究極のストレートデニム。
30 アモスケイグ
1915年にコーンミルズ社のデニムを使う以前は、リーバイスにデニムをおさめていた会社がアモスケイグ社です。1922年でリーバイス社とのデニム生地の取引は終了しております。
アメリカ東海岸のニューハンプシャー州、マンチェスターにあるのがアモスケイグ社(Amoskeag Manufacturing Company)です。
アモスケイグ社のある地域は、New Englandとして知られ、アメリカの最初の製織工場が建てられたところで、1873年にはアモスケイグの生地は高品質で良く知られていました。アモスケイグは1831年に会社組織となり、1860年代中頃にはデニムの生産を行っていたようです。
31 大戦モデル
1942年から45年の物資統制下の中で作られたS501XXを指します。リーバイス社がアメリカ政府の戦時製品監督局(WPB)から規制された物でジーンズを作るのに物資の無駄と考えられる部分を排除された
非常にレアなモデルでかつヴィンテージの人気もすさまじいもので高額に取引される至高のモデルです。
頭文字にSが付きますがSimplified(簡素化された)のSで 通常の501XXとは違うという識別された物でした。
32 66モデル
1973年〜80年頃に生産されたジーンズ。
66モデル以前のジーンズは赤タブに記載さてているリーバイスのEが大文字の[LEVI’S]ビッグE
1973年を境に以後リーバイスのeが小文字の[LeVI’S]スモールeへと変更されます。
66モデルの大きな特長のひとつとしてスモールeが挙げられます。
また66モデルの中でも前期・後期と区分けされていて、前期の方が人気も値段も高いです。当時、新品のジーンズを購入するとバックポケットに付いているフラッシャーと呼ばれる紙ラベルに「©1966」と記載されていた為、66モデルと呼ばれています。501XXからだいぶシルエットや生地も変更されており、少し細めで裾にテーパードされたすっきりしたデニムになります。
昨今急激なヴィンテージデニムの高騰で66モデルの評価も格段に上がっております。
33
ウエストオーバーオール
ジーンズの原型のデザイン指す
ウエストオーバーオールとはオーバーオールのビブ(胸当て)部分をカットして生まれたと言われており、腰でとめるワークパンツという流れからジーンズに形を変えていく源流ともいえるボトムスになります。
34 ムラ糸
ヴィンテージの素材を語るうえ、表現するうえで欠かせないポイントの一つであるムラ糸。
1本の糸に、太い部分、細い部分を人為的にランダムに施した糸のことを指します。
紡績技術が発達する前には、糸のムラはきれいなストレートの糸を作ろうとしても自然に発生してしまっていた。しかし、糸にムラがあることから生み出されるタテ落ちなどの色落ちが、近年になり味わいとして再評価されたことから、作られるようになった。均一な糸が引ける時代に開発されたムラ糸は、ヴィンテージ・ジーンズの再現のみならず、ユーズド加工表現に奥行きを与えることにも寄与した画期的な紡績技術といえる。
35 インディゴ染料
一般的に天然と合成で分けられるとおもいますが、5ポケットジーンズが作られるように時代からはほぼ合成インディゴで染められたものが多いと思います。
1800年代後半にドイツの科学者たちが開発した染料が合成インディゴで、1900年代初頭のころはドイツからインディゴ染料を輸入をしていたようです。
綺麗な青みと色落ちの美しさからジーンズを作るうえでは唯一無二の染料と言えるでしょう。
36 ロープ染色
ロープ染色は何本もの糸を束ねてロープ状にしてロープ染色機を使い、高い位置からインディゴの入った液層に糸を漬け、引き上げる作業を繰り返し行います。インディゴ染料液が入った液層から引き揚げたばかりの糸は黄色〜黄緑色で、空気に触れる事でインディゴが酸化し青色に発色します。インディゴ染料自体は水に全く不溶で、それだけでは綿糸を染める事は出来ません。染色する為には、インディゴ液を還元状態にして水に溶解し、初めて染める事が可能になります。インディゴは色が入りにくく一度染めただけでは濃い色に染まらない為、何度も何度も浸けては引き上げる作業を繰り返しインディゴの色を濃くしていきます。回数が多いほど濃く染まっていきますが、、なかなか中まで染まらず表面だけが染まるため、中白の状態になるため、いい色落ちのするデニムになります。ヴィンテージデニムのようなデニムを作るにはロープ染色の工程は欠かせないものとなります
37 ひと筆縫い
ジーンズの後ろポケットを縫い付ける時に用いられる縫製方法です。
縫い始めから終わりまで一筆書きの要領で一気に縫い上げるので、高度な技術が必要になりますが、ほつれにくい仕上がりになります。
バックポケットや腰帯と革パッチを縫いあげる縫製仕様です。
38 バンザイ縫製
ウエストの帯付けの際にベルトループを一緒に縫いつけるため、ベルトループがバンザイした状態になることから名付けられた行程です。
39 左綾織
左綾織のデニムは糸の撚りの方向と同じ方向で織りあげるので、しなやかで馴染みやすく、凹凸の少ないフラットな生地面が特徴です。右綾織りに比べて、はき心地はソフトに感じる印象が生まれます
LEEやラングラーが代表的な左綾のデニムを使用したブランドなります。