9月末発売予定フリーダムスリーブのSweat Shirtを深堀り！フロッキープリント工場へも潜入！

2023年9月8日

いつもブログをご愛読いただき、ありがとうございます。
JELADOの広報担当髙橋です。

本日は金曜日。
金曜日と言えば、Jelado Channel（YouTube）の公開日です。

毎週金曜日午後6時半に“為になる？” “おふざけ？”あらゆる角度の情報をお届けしています。

本日のJelado Channelは、昨年よりリリースしたフリーダムスリーブのSweat Shirtに焦点を当てた深堀り動画の公開です。

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動画の内容はモノ作りをご一緒させて頂いているカットソー分野で著名な薄さん（ライディングハイ代表）を特別ゲストにお招きさせて頂き後藤とトークセッション。さらにはフロッキープリントの工場取材も収録させて頂きました。

今回のSweat Shirtは、昨年に続く2回目のリリースで、JELADOの定番アイテムの1つとなりつつあります。

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以前からフリーダムスリーブスエットやフロッキープリントスエットを市場に提供したいと考えていましたが、その実現は生産背景の問題や原料の高騰などにより困難と判断しておりました。

しかし、縁あって薄さん（ライディングハイ代表）と出会い、フリーダムスリーブシリーズの商品化が実現しました。

薄さんは長い間、自身のブランドであるライディングハイでスエットの製造を続け、高品質な商品を生み出し、幅広い知見を持っています。

薄さんのモノ作りに対する姿勢や考え方は勉強にもなり、JELADOのモノ作り哲学とも一致する部分も多々あり、素晴らしいアイテムの開発に繋がりました。

JELADOは、自社で所有するヴィンテージアイテムを現代に再現することへ情熱を注いでいます。

今回の2 Toneのフリーダムスリーブスエット（ソルト＆ペッパー／ミント）こそ、JELADOのヴィンテージコレクションから着想を得ています。

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※こちらはJELADO所有ヴィンテージのフリーダムスリーブ

ボディは旧式のアズマ編み機を使用し、丸胴（脇ハギ無し）で編まれています。

アズマ編み機は1970年代ごろに使われ、希少な存在であり、凹凸のある表面とふっくらとした風合いを楽しむことができます。

また、丸起毛の場合、4面の起毛を行うために通常の起毛に比べて4倍の手間がかかります。

染色前に「先起毛」というプロセスを行い、高品質な仕上げを実現しました。

今回は編み機の取材は叶わなかったため、機会があれば取材に行かせてもらいたいと思います。

そして、本ブログのメインディッシュといっても過言ではないフロッキープリント。

以前にJELADOでもフロッキープリントのアイテムを展開はしていましたが、工場の後継者問題などの理由からリピートが難しかった背景があります。
しかし、ライディングハイさんとのモノ作りの中で、薄さんとならば当時の香りを感じるフロッキープリントが実現出来るのではという期待を持てたのです。

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※9月下旬入荷予定 JELADO Fink University 【AB82222】のプリント寄り写真

特に0.8mmの毛足の長さのフロッキープリントは、他と差別化される要素となっています。

一般的には0.5mmの毛足が限界とされており、0.8mmの毛足はその特異性から高い評価を受ける事になりました。

このフロッキープリントは、熟練の職人さんが一枚ずつ手作業で行います。

この手法は量産型の機械では実現できず、通常の何倍もの時間と労力がかかります。
そのため、この手法でのプリントを実現できる場所は限られていると。

しかし、その手間暇をかけたプロセスが高品質な仕上がりを生み出し、フロッキープリントのスエットはヴィンテージ市場では非常に高く評価され、一般的には5万円前後で取引されているそうです。

今回のフロッキープリントの工程は大まかに以下のステップで行われます。
※詳しくは巻末のJelado Channelより動画でご視聴を頂けます

①生地をセット
丸胴ボディをセットするためにプリント台に乗せるだけでなく、板にくぐらせて服を着させるようにセットするため通常よりも手間がかかります

②シルクスクリーンによるプリント
プリントの基盤となる生地に、樹脂（ノリの付いたもの）をプリント。その上に静電気を発生させ、短く切ったレーヨン繊維の粉をボディに垂直に落とし込みます。これにより、フロッキープリントの毛足が形成されます。

③余分な粉の取り除きとプリントの固定
次に、機械を使用して余分な粉を取り除き、熱でプリントを固めます。プリントの厚みを出すため、再度静電気を発生させて粉をボディに垂直に落とし込み、再び余分な粉を取り除き熱を加えてプリントを固めます。

④プリントカラーの追加
プリントにカラーを追加し、デザインにアクセントを与えます。今回のグラフィックはグレー、赤、緑となります。1色ずつシルクスクリーンでプリントしていきます。

⑤最終的なプリントの固定
最終的に大型のタンブラーで熱を加えて仕上げとしてプリントを固定します。この工程により、プリントが耐久性を持ち、洗濯にも耐えられるようになります。

このように、フロッキープリントは手間と時間をかけた熟練の職人技が必要な工程であり、その結果、高品質で特別なアイテムが生み出されるという事を実際に見る事が出来ました。

感じたことは情熱とプライドを持って私達のアイテムを生産してくれているということ。

手仕事でプリント作業は行われ、工場を何往復も歩かれ、熱を発するタンブラーが常に稼働しているために工場内の気温も非常に高い中での作業でした。

今回のJelado Channelで全貌までは撮影できていませんが、日本のモノ作りの熱い部分はお届け出来るのではないかと思います。