19世紀末から存在し、普段着の上に羽織って作業時の油などさまざまな汚れを防ぐ作業着として現代での作業現場で重宝されているワークウエア、ショップコート。この場合のショップは工房、作業場（ワークショップ）という意味ですが、日本では、フランス産のショップコートを「ワークショップ」をフランス語の「アトリエ」に変えてアトリエコートと呼んでいます（正式なフランス語ではblouse de travail ワーク用ブラウスと呼ばれます）。それまではスモック（フランス語： biaude ビオードまたはblouse ブラウス） が主流であったフランスの作業着が、世紀が変わるのに合わせてこうした前開きのコートタイプのものに変わってきたものです。 古い時代のフランスのアトリエコートは、リネン素材のものが多く、襟の形などにアメリカのものとは違ったスタイルが垣間見られます。そうしたものをイメージしてデザインした、リネン素材のアトリエコート。リネンの持つ自然で素朴な風合いと古き良き時代のテーストが、ワークスタイルに柔らかさとフランスらしい洒脱さを加えます。
